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日本のダイビングの聖地 大瀬崎(西伊豆)の魅力とダイビングログ

年間約3万人のダイバーが訪れる大瀬崎。
ダイバーの聖地と呼ばれ、日本各地からはもちろん、海外からも多くのダイバーが訪れる人気エリアです。ダイバーであれば一度は名前を聞いたことがあるのではないでしょうか。

今回はそんな大瀬崎について、ダイビングエリアの特徴や、1日の流れなどをご紹介していきます。

大瀬崎は伊豆半島北西部のダイビングエリア

静岡県沼津市の大瀬崎は、伊豆半島の北西部にあり、駿河湾に突き出た1kmほどの小さな岬に囲まれたエリアです。
ダイビングのポイントとしてはもちろんのこと、海越しに富士山が見られる景勝地、観光スポットとしても知られています。

昔からダイビングが盛んで、海岸沿いには約15軒のダイビングサービスが立ち並んでいます。
そして各ダイビングショップには、経験豊富な凄腕のガイドさんたちがいて、そのガイドさんたちと潜りたくてやってくるダイバーも多いです。

大瀬崎ダイビングの特徴

大瀬崎がダイバーに人気な理由はどこにあるのでしょうか。
それを紐解くために、大瀬崎にはどんな特徴があるのかをみていきましょう。

特徴1 安定した海況

大瀬崎の湾内は、駿河湾に突き出た岬と伊豆半島の山に囲まれているため波は高くなく、海況が穏やかな日が多いです。
年間を通してクローズする日はほとんどなく、台風が直撃しない限り潜れると言われるほどです。

そのため講習でよく利用されますし、他のエリアがクローズしている時にダイバーが流れてくることも多いです。

初心者の方や、ブランクのあるダイバーでも安心して潜れるポイントです。

特徴2 ポイントが豊富

大瀬崎には「湾内」「外海」「先端」の3つのダイビングエリアがあります。
湾内と外海は毎日ダイビングできますが、先端は土日祝日のみダイビングできるエリアです。

3つのエリアの中でも、それぞれポイントが分かれ、エントリーする場所によって海の風景が少しずつ違うので、繰り返し潜っても飽きることがありません。

大瀬崎 「湾内」のダイビングの特徴

文字通り、岬に守られた内側の湾内は、いつも海況が穏やかなのがメリット。

砂泥交じりの砂地が広がり、所々に漁礁があります。
砂地の生物はもちろん、漁礁につくソフトコーラルや生物をまったりと観察できます。

流れもほとんどないので、講習にもよく利用されます。

大瀬崎 「外海」のダイビングの特徴

外海は、岬の外側、外洋に面したダイビングポイント。

砂地エリアとゴロタエリアがあり、砂地には様々な生き物が隠れています。ゴロタエリアにはソフトコーラルが咲き乱れ、カラフルな水景が広がります。

潮が流れることもありますが、その分回遊魚などにも遭遇しやすいです。

大瀬崎 「先端」のダイビングの特徴

先端は、岬の先端のダイビングポイント。

足が付く水深から70mくらいまで、やや急な傾斜が続きます。
潮当たりがよく、とにかく魚の群れが多いです。
週末しか潜れないので、人の影響が少なく、大きなソフトコーラルも多いです。

特徴3 生物が豊富

ポイントが豊富で多様性に富むので、見られる生き物も豊富です。
過去には「大瀬崎マリンウォッチングガイド」と呼ばれる、大瀬崎で撮影された生き物のみで構成された図鑑が発刊されていたほどです。

定番のスズメダイやハナダイの仲間はもちろん、季節来遊魚も多く見られます。
また、ウミウシの種類はかなり多く、大瀬崎しか潜らないというウミウシマニアもいるほどです。

毎年春先と秋にはマンボウが回遊してきますが、高確率でマンボウが見られる場所は世界的にも珍しいですよ。

特徴4 レアな生物の出現に驚く!!

大瀬崎には、時折アッと驚くような生物が出現します。
過去にはなんと、ザトウクジラが現れたことも!
他にもカジキの仲間やハンマーヘッドシャーク、ニタリなど外洋のポイントでないと見られないような大物がしばしば出現します。

また、冬場になると風向きの関係で深海生物が浅瀬にやってくることも多いです。
過去にはチョウチンアンコウやリュウグウノツカイが出現したこともあります。

何が出るか分からないからこそ、何度潜っても飽きがこないのかもしれませんね。

特徴5 バディでのセルフダイビングできる

大瀬崎はセルフダイビングが盛んなポイントです。
Cカードを取得し、ある程度のスキルがあるダイバーであれば、各サービスでタンクをレンタルできます。
バディやグループでのダイビングをするダイバーがたくさんいます。

水中の地形もわかりやすく、セルフダイビング初心者の方でも潜りやすいのも人気の理由の1つです。

東京に帰る場合は標高に注意

車で東京方面に帰る場合は、東名高速道路や箱根新道の標高が高いので、減圧症のリスクがあります。
十分に時間を空けてから帰るようにしましょう。

伊豆にはたくさんの温泉があるので、温泉で少しゆっくりしてから帰るのもおすすめです。

大瀬崎ダイビングログ

 

西伊豆の大瀬崎のダイビングの一日をご紹介します。

8:15 ショップに到着
申し込み手続きをして、ショップの施設の説明をしてもらいました。

9:00 器材準備&ブリーフィング
器材を台車に載せておくとエントリーする場所まで運んでくれるので、ウエットスーツを着て、その場所まで行き、器材をセットアップします。
エントリー前には、ガイドさんからブリーフィングがあり、今日見られそうな生物が分かります。

9:30 ~ 10:15 1本目は土日限定ポイントの先端にエントリー
まずは傾斜を下って一気に水深20mほどに。
サクラダイやナガハナダイの群れを楽しみました。時折オスがメスを追いかけるシーンを見ることもできましたよ。

その後は水深をあげてイソギンチャク畑へ。
クマノミやミツボシクロスズメの群れや、イソギンチャクに隠れるカザリイソギンチャクエビなどを見ました。

安全停止中は、キンギョハナダイ、ルリスズメダイ、イトヒキベラなどの群れをボーっと見ながらいやされました。

11:15 ~ 12:00 2本目は外海の門下へ
まずは沖のゴロタエリア。何度見ても大きなウミウチワやトサカに圧倒されますね!
ソフトコーラルの周りをじっくりと探すと、イロカエルアンコウ、ニシキフウライウオ、ハナタツなどに出会うことができました。

水深を上げながら砂地を移動中、怪しい砂煙が・・・
よく見ると、なんと1mオーバーのカスザメが隠れていました!
しばらく撮影をしていると、砂から出て泳いでいってしまいましたが、やっぱりサメが泳ぐ姿はカッコいいですね!

13:45 ~ 14:30 3本目は湾内でまったりダイビング!
まずは大瀬崎のアイドル、ミジンベニハゼを観察しにいってきました。空き缶の飲み口から2匹で外を伺う姿は何とも言えない可愛さがありますね!

そのあとは砂地でネジリンボウやダテハゼなどの共生ハゼ、漁礁でピカチューことウデフリツノザヤウミウシなどが見られました。

まとめ

大瀬崎のダイビングについてご紹介しました。
大瀬崎はダイバーの聖地というだけあって、魅力たっぷりのダイビングポイントです。
初心者からベテランダイバーまで多くの人を魅了する大瀬崎、ぜひ一度は潜ってみてくださいね。
大瀬崎の魅力にハマること間違いなしですよ!

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