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安いダイコンのおすすめ4選[2021年] 使い方やノンストップ時間・デコについても解説

いろんなメーカーからたくさんの種類が出ているダイブコンピューター、安いものなら2万円位であるけど、高いものでは10万円を超えているし、どれを選んだら良いかわからないのではないでしょうか?

「2万円台~5万円台の安いもので十分」ということを知ってほしく、この記事では、次の4点について説明し、おすすめのダイコンを紹介します。

  • ダイコンの機能、デコとは何か?
  • 安いダイコンでも必要最低限なダイコンの機能は備えている
  • 友人のPADIインストラクターおすすめのリーズナブルなダイコン4選
  • ダイビング中や水面休息中、ログ付けでのダイコンの使い方

ダイコンが必要な理由は?

ダイコンの最大の目的は、減圧症を予防することです。

減圧症のメカニズムを知って減圧症を避けよう

タンクに入っている空気は、通常、酸素が21%、残りの大半が窒素です。水中で呼吸をすると、窒素も体に吸収されます。体内に取り込んだ窒素が気体の泡になって、体にダメージを与えるのが減圧症です。

ダイビング中に表示される無減圧潜水時間(ノンストップ時間)とは?

ダイコンは水深を検出するセンサーを持っていて、水深と時間や浮上速度から、体内への窒素の吸収量や排出量から残留窒素量を計算し、減圧症にならずにその水深に滞在できる「無減圧潜水時間(ノンストップ時間と呼ぶこともある)」を表示してくれます。

水深が深いほど無減圧潜水時間は短くなります。

安全なダイビングのためには、無減圧潜水時間内にダイビングを終えることが重要です。安全停止の水深にまで浮上するのにも時間がかかるため、例えば30mで10分は危険と言えます。

よく聞くデコって何?

「デコになる前にエキジットしましょう」ブリーフィングで聞きますよね。
無減圧潜水時間を超えてその水深にいた場合、減圧症にならないために一定の水深にとどまって減圧しながら浮上しなければなりません。この停止がデコンプレションストップ(減圧停止)で、省略してデコ(DECO)と呼んでいます。
多くのダイコンは、「DECO」等の文字表示とともに、ピー、ピー、と音でも警告を出します。
減圧性の危険性が高まっている状態なので、通常のファンダイビングではデコを出さないのが基本です。

安全なダイビングをするのに必要不可欠なダイコン、持ってなくてデコになりそうな状況に気付いていなかったら、命に関わる危険があります。一人一人の水深はばらばらなので、ガイドさんの後ろにいれば安心なんて思わず、安いものでいいので、ご自身のダイコンで水深と時間の管理をしてください。

詳しく知りたい場合の調べ方

体内への窒素の吸収と排出について興味がある人は、「減圧理論」でネット検索してみてください。計算方法は「アルゴリズム」と呼ばれています。

最低限必要なダイコンの機能

現在販売されているダイコンならば、

  • 水深1.5mまで潜ると自動的に窒素の計算を始めるダイブモード
  • 浮上速度が速い場合の警告
  • 安全停止や減圧停止の水深と時間の管理
  • ログの記憶

など、最低限必要な機能は必ず入っているので、格安のダイブコンピューターでも問題なく使用することができます。

古いダイコンをメルカリやヤフオクで買うような場合、バックライトがなかったり、安全停止のカウントダウンがないものもあるので、注意が必要です。
下記に絶対になければいけない機能ではありませんが、あって欲しい機能についてまとめています。また、あったらラッキー程度のおまけとしての機能もあげてみました。

最初のダイコンを選ぶときには、あって欲しい機能のうちどこまで必要かを判断して、それプラス価格で選べば良いでしょう。

あって欲しい機能

バックライト バックライトがないと、暗くて見づらいときには、ライトで照らさないといけません。
秒単位の安全停止カウントダウン 分単位の表示では、あと5秒か、50秒なのかが分かりません。
ログの平均水深 プランモードで表示されるのは平均水深です。空気使用量を計算する際にも使います。
ログのOUT時間 IN時間と潜水時間を足せば良いのですが・・・
ナイトロックス(エンリッリドエア) 設定した酸素濃度に応じた無減圧潜水時間を計算します。
ユーザーで電池交換できる 1年ごとに電池交換が必要ですが、6000円程度と高価です。

おまけとしての機能

デジタルコンパス アルファベットや角度で方向を表示します。使いづらいので、陸上で慣れておきましょう。
ブルートゥース スマホなどでログを管理できます。水深をグラフで表示できると、危険なダイビングをしていないかなどチェックできます。
GPS どこに居るのかが分かって便利ですが(特に海外で)、水中では使えません。
残圧表示 残圧を測って知らせるトランスミッターも必要ですが、高価です。

ダイバーウオッチはダイブコンピューターではない

ダイバーウオッチのように呼ばれる時計がありますが、これは残留窒素量や無減圧潜水時間の計算をしないため、減圧症予防のためのダイコンとしての機能はありません。

また、フリー・ダイビング専用のダイブコンピューターもありますが、こちらもスクーバダイビング中の残留窒素量の計算機能はありません。安いからと間違えて買わないように注意しましょう。

お手頃価格のおすすめのダイコン4選!!

日本で現在販売されているダイコンの中で、おすすめの安価なダイコンを紹介します。

アクアラング i100

i100 ダイブコンピュータ

i100 ダイブコンピュータ

54,269円(03/15 20:24時点)
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電池交換セットも合わせて購入しましょう

とにかく安いダイコンが欲しいという人に、おすすめのダイコンです。ネットでの販売価格は2万円位です。

安全停止のカウントダウンが秒単位、ログ表示(平均水深・OUT時間)もバッチリ見られます。
バックライトがないので、ナイトダイビングや透明度が悪いときには少々見にくいです。
欠点は、ボタンが1つしかないので操作性があまり良くないこと。プッシュで次項目、長押しで決定。キャンセルや戻るができません。

アクアラング i300C

電池交換セットも合わせて購入しましょう

i100にはないバックライト機能があります。またボタンが2つあるので、1つボタンのi100より扱いやすいと評判です。

マイナス点は、安全停止が秒刻みではなく分刻みなこと。

アクアラングは安心して使え、サポートも安心なメーカーです。ダイコンとしての必要最低限の機能はi100もi300も備えているので、その他の機能・価格面で比較して、お好みで選んで良いと思います。

Mares パックプロ+

上記2つよりやや価格は上がりますが、それでも約3万円で購入できる格安のダイコンです。

信頼のMares製(Made in Italy)で、サポートは安心です。基本機能はもちろん、ログのエキジット時間がない以外の、あって欲しい機能は網羅しています。

ボタン電池 CR2450を使用していて、自分で交換できます。
電池部分が内部から独立しているので、自分で電池交換したときに、水没の危険性が少ないのも良いところです。

上記した2つのアクアラング製ダイコンと価格差もあまりないので、お好みで選んでOKです。

Bism DiveBeans DuoEX

安価なダイコンは、普段使いすることが難しい大型のダイコンなので、海外へのダイビングツアーなどで、腕時計代わりに使いづらいもの。
ウォッチタイプのダイコンの中で、安価なものとなると、このダイコンがおすすめです。

ログデータへのアクセスが比較的簡単です。

最低限の機能はもちろん、あって欲しい機能は全て網羅していますし、ウォッチタイプのダイコンの中では、最も画面が大きくて見やすいメリットもあります。

他のダイコンより、DECO時間がかなり甘いので、控えめに潜るようにしましょう。

格安ダイコン4製品の機能比較表

アクアラング i100 アクアラング i300C Maresパックプロ+ Bism DiveBeans DuoEX
電池交換 ユーザー不可 ユーザー可能 ユーザー可能 ユーザー可能
安全停止カウントダウン 秒単位 分単位 秒単位 秒単位
バックライト
ログの記憶数 24本 24本 36時間分 24本
電池寿命 100-300時間(潜水時間) 100-300時間(潜水時間) 300-500時間(潜水時間) 約300ダイブ
腕時計として利用 大きすぎる 大きすぎる 大きすぎる 腕時計サイズ
質量 110g 138g 115g 75g
ナイトロックス 対応 対応 対応 対応

ダイコンの使い方

ダイブコンピュータを購入したら、使い方については、購入店で教えてもらうか、取扱説明書を見ましょう。基本的なダイコンの使い方はほとんど変わりませんが、ボタン操作は機種によって様々です。
細かな機能や操作まで把握できればよいのですが、少なくとも次の5点は海に持って行く前に理解しておきましょう。

  1. ダイビング中の表示(水深・ノンストップ時間・潜水時間がどこに表示されるか)
  2. ダイビング中のボタン操作(バックライトや表示の切り替え)
  3. 安全停止の画面(安全停止のカウントダウンは何mでどこに表示されるか)
  4. DECO(減圧停止)の画面
  5. ログの見方

エンリッチド・エア(ナイトロックス)を使うときには潜る前に酸素濃度を設定したり、時刻がずれていたら時刻合わせなどの操作が必要です。
しかし、海で通常の空気を使って潜るときには、電源さえ入っていれば、再設定しなくてもそのまま潜っても全く問題ありません。

ダイビング中のダイコンの使い方

水に濡れて、水深が1.5m(機種により差異あり)に達すると、自動的にダイブモードになります。

画面に「水深、ノンストップ時間、潜水時間」といった基本的な情報が表示されるので、水中での操作はほとんどなく、表示を見るだけです。ボタンを押すことによって、水温や最大・平均水深、現在の時刻などに切り替えられます。バックライトはボタン長押しで点灯する機種が多いです。

アラーム音やバイブレーションがあるときには、浮上速度が早いときや、ノンストップ時間が少なくなっているときなので、すぐにダイコンの指示に従いましょう。

水深が6mより浅くなると(機種や設定によって異なる)、安全停止のカウントダウンが始まります。再び6mより深くなるとカウントダウンが中断しますので、安全停止のカウントダウンが進む水深と、どのような表示になるかを確認しておきましょう。

DECO(減圧潜水。ノンストップ時間がゼロになってしまったとき)の表示は、普段のダイビングでは出ることは少ないので、説明書で確認しておき、もしものときに慌てないようにしておきましょう。DECOが出たのに、ダイコンの指示に従わないと、丸1日ダイコンの電源が入らないなど、使用できない状態になってしまいます(もちろん減圧症のリスクが高まります)。

休憩時間と次のダイビングの深さの見積もり

水面に浮上して数分すると水面休息モードに画面が切り替わります。

水面休息モード画面は、ダイコンによってかなり表示する項目が変わりますが、「水面休息時間、残留窒素グラフ、飛行機搭乗禁止時間」などが表示されます。
水面休息時間は、休憩時間のことで、次の2種類です。

  • ダイビング中ではエキジットしてからの経過時間
  • 過去のダイビングでは、前後のダイビングの間隔

このモードになっているときには、現在の残留窒素量(水面休息時間)で水深に応じて潜れる時間を調べる「プランモード」を使用できます。
水深、時間の組み合わせが表示され、ボタンを押すことで水深を変えて時間を表示するダイコンが多いです。

ログを見る

ダイコンには、20~100本分のログを記憶しています。
記録している情報は、
日付、エントリー時間、最深の水深と水温、ダイブタイム、エキジット時間、平均水深、などです。

ダイビング中や、水面休息中は、ほとんどボタン操作なしで、ダイコンは見るだけです。

ログ付けのときには、

  • ボタン操作で、見たいログを選び、
  • ボタン操作で、画面を切り替えながら時間や深度や水深などのログ情報を参照します。

実際の操作方法は機種によってさまざまなので、操作説明書で確認しておくようにしましょう。
ログ付け時にガイドさんがガイドさんの水深や時間などを教えてくれますが、ダイコンを持ったら、あなた自身の情報を記録するようにしましょう。
海外のリゾートでは、各自ログ付けをすることも多いので、ログの見方は覚えておくことが必須です。

ダイコンのまとめ

ダイコンは、物としても小さく邪魔にならず、表示や操作を知っておく必要があることから、最初に持っておきたい器材のひとつです。
いきなり高価で、高機能なダイコンを買う必要はありません。格安のダイコンであっても、ダイコンとしての役割は充分果たしてくれますが、使い勝手は変わってくるので、機能を比較して購入するようにしましょう。

ダイビングを続けていて、2台目として高機能なダイコンを買ったときには、最初に購入したダイコンは予備として使うことができますよ。

 

アクアラング i100 アクアラング i300C Maresパックプロ+ Bism DiveBeans DuoEX
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